石川 一郎「2020年からの新しい学力」書評|AI意識で教育全体が変わり大学入試が変わる 感想 レビュー

子育て 教育本



みなさんは大学入試改革が2020年に行われるのをご存じでしょうか。

この本の記事にたどり着いた方ならご存じかもしれませんね。

どうも ノヘさん(@nohelog) です。人の親でありながら僕は知りませんでした。


さて今回は教育本の2冊目です。

同じ教育本といっても、前回の記事の「非常識な教え」とは少し着目点が違いました。

「2020年からの新しい学力」は大学入試にも関連付けながらこれからの社会で必要な学力がどういうものなのか、という内容でした。

ノヘ
ノヘ

なんとなく読み終わった後疲れを感じた


本の内容難易度はおそらく中程度と思われます。

これまで読んできた本があまりに読みやすかったので時間がかかってしまいました。

では、感想文いきましょう。

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1.石川 一郎「2020年からの新しい学力」はこんな内容



ざっくり内容から行きますと、この本は教師の教育事情についてそれなりのボリュームを含みながらも、これまでの必要だった学力これからの必要な学力を比較しながら説明してくれる本です。

この内容に関しては 工藤 勇一 「非常識な教え」 に少し被る部分がありました。

二人の著者が言いたいのは、これからは考える力が必要になってくるという事。

そして考える力は学校だけでなく、家庭でも鍛える必要があるという事。

このあたりは二つの本の主張が似ていたところでした。


そしてこの本の特徴は過去の教育改革も振り返りつつ、これからの教育改革、そして迫る大学入試制度改革に着目して記載されている点です。

まさにこれから始まるこの二つの改革と教師の奮闘が生々しいです。


そうして紆余曲折、過去の教育改革と学校の動き、今の学生たちの現状を教えてくれた後に最後の最後で本題となる2020年からの必要な学力が説明されます。

ここにたどり着くまでが体感でなかなか長かったです。

2.石川 一郎「2020年からの新しい学力」の参考になった点 良かった点



さて、今の時代はどの教育本も「AI」が出てきますね。

将来は「AI」に仕事が奪われてしまう。こんな恐怖心を駆り立てる記事も見たこともあります。

それだけ教育もビジネスも「AI」が意識されているのですね。


本書も例外ではありません。

というか教育現場が「AI」に打ち勝つ人間を育てることにフォーカスをあててるような印象を得ましたね。


そしてこの本の具体的な本題は195ページから始まりました。

ここからまず読んでもいいですね。

あと、軽くですが校舎を持たない学校の事についても触れられていました。

知識があるから思考力、判断力が発揮される



本書では「創造的思考」を鍛えることを重視しています。

例えば「あなたがザビエルだったら知らない土地に行って人々に何かを広める場合、どのようなことをしますか」こんなような問題です。

大学入試でもこのような問題が増えていくように改革されます。


僕が参考になったと思ったのは、ただ「考える力」を鍛えようとするのにもある程度の知識は必要だという考え方でした。

たしかに「これから教育資金を確保するにはどのようなことをすればいいでしょうか」と聞かれて、知識がなければ働いて貯金するしかないという人もいるのではないでしょうか。

学資保険を知ってる人なら学資保険に加入するという選択肢が生まれるでしょう。

学資保険では年利がよくないので積立NISAを使おうという人も出てくるでしょう。


このようにある程度の知識がなければ選択肢は出てきません。

どんなに考える力があっても選択肢がなければいい判断はできません。

知識を得るためには読解力が必須



これも言われるまで意識してませんでした。

今の学生の現状として読解力の低下が危ぶまれているそうです。

読解力とは字を読んで意味を理解する力という事なので、これが低下するといくら教科書を読んでも正しく理解できないし、問題文も解釈することができなくなってしまいます。

この読解力がとにかく土台として大事!という事でした。

本や新聞を読むこと以外にも読解力を高める方法は書いてましたが、結局はやっぱり読書らしいです。


ラノベとか小説でも全然OKだと思います。

字を読んで頭の中で想像することで読解力はついていくらしいので。

目的を見失わないことも大事だが、効率も大事だ



この内容は「非常識な教え」とは似て非なる主張でした。

確かに序盤で「教育現場では、目的の部分が明確でないまま全力投球している」と触れています。

そしてその後に「効率性が最も重要である」と説いています。


この主張の違いが石川 一郎 氏と工藤 勇一 氏の教育方針の大きな違いではないでしょうか。

一方は子供の主体性重視で目的のためにシンプルに行動するのに対して、こちらは時間は有限なのでシンプルな目的に対してはそもそもを議論するよりも効率性が大事であると説いてます。


もちろん二人の立場は違います。

工藤 勇一 氏は中学校の校長であり、この本の著者 石川 一郎 氏は中学・高校一貫の学院長です。

大学入試にフォーカスをあてた時にこの違いが出てきたのでしょうか。

こんな小さな違いが面白いです。

デザイン力



ここに書いてあることをすべて言われたとおりにやるのではなく、それぞれの個別の事情に合わせて当てはめてくださいという内容でした。

自分なりに方針や計画を立ててデザインしていって欲しいという事でした。


これもデザインっていうんですね。

正直あまりよく理解していませんが、アートらしいんです。


そして、将来の仕事で「この部分は「AI」を活用して、この部分は「AI」じゃないほうがいい」というデザイン力を身に着けていって欲しい!という内容でした。

難しいっすねー

3.石川 一郎「2020年からの新しい学力」の納得いかなかったこと わからなかったこと



さあ、書評らしいことをする時が来ました。


この本はとっても生々しく教育現場を書き記している個所もありました。

過去の教育改革とこれからの教育改革に加え、大学入試も大きく変わっていきます。

この二つの改革が同時に行われているのに加えて課外活動、つまり部活動です。

部活動を請け負うのもかなり厳しく、学校教員は働きすぎでブラック状態だと言っています。


もちろん本は何を書いてもいいのですが、これからの教育を読む本でここまで現状を読むことができるとは。


あとはうすうす気づいてる人もいるかもしれませんが、「これから必要な学力」という本題に入るまでがとても長かったです。

過去と現状の説明がこの本のほとんどで、なかなか難しくて堅かったです。

もちろんそこから繋がってきての本題なのですが、正直この最後の第5章を読むだけで完結させてしまっても良かったかもしれません。

ブログのノウハウでも先に結論を書けって言われますけど、なんとなくその気持ちがわかったような気がします。

ノヘ
ノヘ

本題だけ読むなら30ページもないくらいだよ


そしてドラえもんの問題が出てきた所は驚きました。

事前予告はありましたが、こんなに文中に割り込んで例題が出されるとは思ってなかったので、心の準備ができてなかったです。

あれ?ページ飛ばしたっけ?って思いました。

4.石川 一郎「2020年からの新しい学力」はこんな人にオススメ



教育本なので、ある程度テンプレになってきますが、この本はこんな人にオススメです。

  • 中学・高校のお子さんがいる家庭
  • 全ての学校の先生
  • 米ミネルバ大学・N高等学校などに興味がある方

こんなところでしょうか。

特に大学入試がまじかに迫っている中学生・高校生の家庭はマッチしていると思います。

まとめ



本記事は石川 一郎「2020年からの新しい学力」について書評いたしました。


特に大学入試にフォーカスした教育の本でした。

「AI」を意識した動きは教育現場ではもうすでに起きています。

大学入試が大きく変わるのが小中高校にも大きな影響を与えるようですね。


教育現場も激動で非常に多忙ですが、「AI」の時代を見据える子供たちにも相当な負担がありそうですね。

以上、ノヘさん(@nohelog) でした。

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