工藤 勇一「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え」書評|宿題も定期テストも廃止した校長の常識をくつがえす子育て論 感想 レビュー

子育て 教育本



早速ですがこの本の著者 工藤 勇一 氏、2019年9月26日に「カンブリア宮殿」で麹町中学校の校長として大々的にテレビ放送されました。


どうもこんにちは、テレビを見てなかった ノヘさん (@nohelog) です。


今回は当ブログ初めての教育本です。

この本はとっても読みやすくて一日で読み終わってしまったのですが、まさかその3日前にカンブリア宮殿で取り上げられていたとは…

遅かった…


テレビとは関係なく、一児の父として本を購入して読みました。

みなさんは「自分の子供が不登校になったらどうしよう」と不安になったことはありませんか?

もっと生まれついての問題で「発達障害だった場合はどうしよう」、「ほかの子と違っていたらどうしようと」考えたことはありませんか?

「うちの子勉強しなくて大丈夫かしら」

子を持つ親なら一度は考えたことがあると思います。


実は今回読んだ「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え」が教えてくれる内容は、学びの本質や勉強の仕方、自律した大人にするためのしつけ方法だけではありません

工藤 勇一 先生は発達障害といわれる子を障害ではなく個性としてとらえ、個性が排除されない学校、個性が排除されない社会を作り上げるための教育にも熱心でした。個性を持った子を受け入れる多様性の本質も教えてくれます。


それでは前置きが長くなりましたが 「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え」 のレビューをまとめていきます。

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1.工藤 勇一「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え」はこんな内容



まずはこの本についてです。

この本は工藤 勇一先生の教育理念である「自律した子供を育てる」という事を目的とした教育本です。

本書でも触れられていますが、「自律した子供」とは自分で考えて判断し行動できる子、つまり「人のせいにしない子供」という事です。

「自律した子供」という目的のために、特に「学ぶという事の本質」、「しつけの本質」、「協調性と多様性」についてフォーカスをあてた本です。

帯にも書いてありましたが、0歳から高校生までの子供を教育するすべての親のために書かれた本でした。

2.工藤 勇一「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え」の参考になった点、よかった点



もはや何から語ったらよいのか。この本に書かれていることはどうにも説得力があって、自称日本一影響されやすい男である僕にはどれも刺激的でした。


いまの教育では手段の部分が目的になってしまって本来の目的を見失っている。

僕が思うこの本が伝えたいことの根幹はこれだと思います。

ここでいう手段とは、机に向かって一日何時間勉強するとか、出された宿題をこなすとか、全てのカリキュラムをこなすという事です。

しかしこれが最上位の目的ではないですよね。


本来の目的を達成させることに焦点を当てた時に、工藤 勇一先生は宿題を止めて、定期テストを止めて、固定担任制もやめた。ということでした。


これはきっと学校だけの話じゃないです。

何のためにそれをやるのか、本来の目的は何か、これを考えた時に無駄だったものをそぎ取ってシンプルにできるのではないかと僕は思います。

本質を考えること、最上位の目的を考えること



先ほども少し触れましたがこの本を読んで一番参考になった考え方です。

恒例や伝統にとらわれたり、強制的にやらされていると本来の目的を見失います。

これはどの分野でも言われることですが、「思考停止せずに考える」という事が大事だという事ですね。


この考え方は書評で記事にもした「金持ち父さん 貧乏父さん」でも同じような内容がありました。

しつけや勉強に対しても同じです。

何のために注意するのか、勉強をするのか、考えを発展させて子供も大人も思考停止せずに生きよう。

子供の主体性を尊重、それでも親のジレンマは付きもの



この本では子供の主体性を第一に尊重します。

興味がないのなら英会話教室も行く必要がないし、ゲームに没頭してもいい、子供が興味を持ったことを伸ばすという事です。


それでもこのままで大丈夫なのか、と親は不安になるものです。

間違いなく僕もなることでしょう。


本書では具体的な親の悩みの例を取り上げて工藤 勇一先生がアドバイスをするQ&Aのような内容があります。

というか多いです。

きっとあなたの悩みの一つがこの本の中に取り上げられてることでしょう。

多様化教育とは、その本質とは



つまりどんな人間がいてもいいし、反対意見も冷静に聞き入れるという事が大事だという考え方です。

日本では枠からはみ出た人間を排除する文化が強いですよね。

それによっていじめも起きるし、違う意見を言うことをためらったりもします。


本書で語られてる内容は、「協調性ではなく多様性の理解を」でした。

違いを認め意見の対立からイライラしても感情をコントロールして合意形成していくまでの工程が記されています。

嫌いな人がいてもいいし、みんなと仲良くならなくていい。

そんな多様性を認める教育が多く記されてます。

自分と違う異質な他者を排除しない考え方、その教育が盛り込まれてました。

心と行動は一致しなくてもいい



僕はこの内容、面白かったです。

良い心にこだわると良い行動をしなくなる。そんな内容でした。

良い行動をしても良い心を持ってなければ偽善であるという考え方。


起業かが多額の寄付をすると偽善者といわれるのがいい例ですね。

心はどうあれ、とにかく良い行動をしようという内容でした。


これは僕自身一つの思想がありました。

偽善者は誉め言葉だと僕は思ってます。

良い行動をしないと偽善者とは言われないし、何もしない普通の人より偽善者のほうが価値があると思っているからです。


心と行動の不一致は差別に対しても言及されてました。

差別したい気持ちはだれにでもあることだと。

でもどういう行動が差別に当たるか知っていれば、差別しない事は簡単だ。という事でした。

3.工藤 勇一「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え」の 納得いかなかったこと、わからなかったこと



実はこれに関してもどこから触れていいのかわかりませんが、僕が思ったことはこんなことです。

ここに書かれている内容をすべて行って完璧に全うするのは、ものすごい人格者にしかできないのでは?と思ってしまいました。


人間だったらどうしても感情的になるし、親だったら口を出したくなる。

子供の将来が不安になる。


どうしてもこの本をこのまま実施したときの心の中の不安がぬぐい切れなかったです。

それにもちろんいじめるわけではないですが、自分とかけ離れた特性をもった人を広い心で認めるのはすごく難しいことだと思いました。

本書でも書かれていましたが、短期的なものではなく長期的に訓練して身に着けることであるようです。

それこそ子供のうちの教育で私の場合がっちり固まってしまったのでしょうね。


あとは余談ですが、この本を読んで出された宿題をやらない子供にしてしまう親とかが生まれてしまいそうで怖いですね。

そういう事ではないですよ。

4 .工藤 勇一「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え 」はこんな人にオススメ



正に僕にマッチした本でしたが、この本はこんな人にオススメです。

  • これから、または現在子供を育てている親
  • 子供の教育で困っている、問題を抱えている親
  • 発達障害や不登校で悩んでいる子供、親
  • そしてすべての学校の先生


これに該当する方は是非一読して欲しいです。

そうすれば、きっとこれから自分で考えて判断、行動し他者を認めることができる子供たちが増えていくことでしょう。

まとめ



この教育本は本としての目的である、「自身の知識を身に着け、行動の選択肢を増やし、自分の理想に近づく」という大義を大いに果たしています。

千円以下でこれだけの事を教えてもらえるのは非常にコストパフォーマンスがいいです。


あまりに多くのことが凝縮されていて脳みそがまだ処理に追い付いていない感覚がありますね。

なぜなら自分の教育されてきたこととかけ離れてて、とっても非常識だからだと思います。


この本は何度も読んで何度も考えたほうがいいですね。それだけ濃厚でした。

ノヘ
ノヘ

いい本を読んだらとにかく行動に起こすのが大事


きっと時間があったら何度か読み直して記事の書き直しもあると思います。

途中で何書いてるんだっけともなったし。


毎年読んでもいいくらい濃厚な200ページでした。

以上、ステータス:混乱状態の ノヘさん (@nohelog) でした。

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