三戸 政和「営業はいらない」レビュー|必要なくなる営業マンが生き残る方法 感想

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この記事は「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」の著者である、三戸 政和 氏の2020年2月最新作「営業はいらない」の書評です。
時間のない営業マンたちのためにササっとレビューしていきます。
もしあなたが営業職なら、読んだ後と前では行動が変わってくるのではないかと思います

評価点分かりやすさ内容
4.0
視野を広げてくれる本です
4.5
とってもわかりやすい
営業マンのこれからについて



何も考えずに電子書籍版を買ってしまったのですが、序章を読んで私は驚きました。

この本はホリエモンが書いた本ではないという事です。

なんということだ。
帯にホリエモンがいただけでそう思い込んでいたのです。



AIやテクノロジーが営業を行う

というのはなんとなく予想がつくのではないでしょうか。

Amazonで買い物をしていると「あなたにオススメの商品」がページ下に現れる。

これはAmazonの社員さんがあなたのためにオススメを提示しているわけではなく、AIが「あなたと同じような購入履歴の人は次にこんなものに興味を持っている(あるいは購入している)」といったデータを提示しているに過ぎないのです。

この行為こそ、テクノロジーによる営業といえます。


著者はこれから先、人による営業という行為そのものがなくなってくると予測しています。

実際に「現時点で営業マンが消えていってる」という数字のデータも開示しています。


しかしこの本の内容は営業マンへの退場宣告の本ではなく、営業がいらなくなった社会で営業マンたちがその能力、特性を生かしたときにどんな未来を歩いていくべきか

時代の変化に対応し、何なら先取りをするような道筋を歩む手助けとなる一冊です。


文中にも、「キツネにつままれたくらいの感覚でエンジョイしながら読んでください」と記載されています。


私は営業職ではないですが、本書を読んだ営業マンと、そうでな営業マンでは仕事に対する将来の考え方は大きく違ってくると思います。

そして、「営業はいらない」は営業マンだけに向けられた内容ではなく、会社の戦略方針を決定する立場にある経営者にも向けられている本でもあるといえます。

「営業のいらない経営戦略とは。」、「具体的にどんな会社が営業無しで成功しているか。」そんな内容ですね。


難しい内容のように思えるかもしれませんが、とても分かりやすく書かれた本なのでサクッと読んでみるとエンジョイしながらも気づきのある、まとまった一冊になっているのではないでしょうか。



この世で最も精神力と行動力が必要で、高い共感力と強い自我を問われる職業である営業マンたちに幸あれ。

 

だって著者の名前より「堀江貴文」のほうが字でかいじゃん…

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1.「営業はいらない」はこんな本|こんな人にオススメ



この本を短くまとめるとこうなる。

 

まとめ

10年後には営業という概念すらない社会になっているだろう。

営業という工程はすべてAIなどのテクノロジーが担う事になるからだ。

では営業マンはこれから先どうしていくべきか。

「テクノロジーが行う営業」を使う側に立つべきなのだ。ではその使う側とは。


 

こんな人にオススメ

 

  • 現在、営業職の人
  • 会社の経営者
  • これから事業を起こそうとしている人(個人事業主含む)
  • ビジネス戦略を学んでいる人

各章の内容


「営業はいらない」5章で構成されているが、それぞれの章は以下のような内容だ

第1章

 

  • なぜ営業は廃れていくか。
  • ノルマという営業が抱える闇。それにより起こった社会問題
  • 「営業する側もされる側も無駄だと感じている」というデータ


キャッチ―な内容ですね。立ち読みをして、最初から読み進めれば興味を持ちやすい設計になっております。

 

第2章

 

  • そもそも「営業」の前にある工程である「戦略」が正しければ営業は必要ない。
  • 「戦略」「作戦」「戦術」の違いとは
  • 営業無しで成功した会社とは。それはどんな「戦略」だったか。

第3章

 

  • 営業無しで成功した会社が存在する中、AIの発展でビックデータ解析が行われ営業マンの行ってきた工程はテクノロジーにすべて置き換わる。


これが本当ならなかなかショッキングな内容ですね。
 

第4章&第5章

 

  • では今後、営業マンはどうするのがベストか。
  • 著者自らが提唱する「ブルーオーシャン戦略」から発展した「ブルーポンド戦略」とは


「営業はいらないとおっしゃいますが、では私たち営業マンはこの先どうしたらよろしいのですか。」
の回答となる章ですね。

どちらかというと「稼ぎ方」の内容にシフトしていったイメージ。

 

2.「営業はいらない」の参考になった点


タイトルだけを見るとあおってきている印象を受けますが、
この本は単に「営業なんてムダだよ。営業職は転職したほうが良いよ。」という内容の本ではありませんでした。

むしろ
営業が全くいらない戦略とは
こういう本のタイトルでも内容的には相違なかったと思います。

つまり「営業マンに向けられた本」でありながら「経営者に向けられた本」でもあったと言えます。

したがって、参考になった点も経営戦略の内容が多いです。

 

「戦略」「作戦」「戦術」の違いとは



ここの内容は、営業職ではない私が勉強になった点です。

既に営業職の方や、経営者の方であればご存じの内容なのかもしれません。

言葉として違いを知れたのは良かったです。

 

「エクスペリエンス思考」とは


「戦略」の一つである「エクスペリエンス戦略」についてです。

こちらもマーケティングの内容ですね。


営業がいらない「戦略」の一つとして「エクスペリエンス戦略」を挙げています。
 

【エクスペリエンス】【 experience 】とは

・経験 ・体験


これはユーザーやお客様に
このような感動を体験をしてほしい
から逆算して経営戦略を生み出していくという考え方でした。

スターバックス や Apple を例に挙げて、「エクスペリエンス戦略」では「営業を必要とせずにユーザーに愛されるサービスや企業になることができる。」ということを説明してくれます。

 

「ブルーオーシャン戦略」の発展「ブルーポンド戦略」とは


こちらも経営戦略の内容ですが、

「ブルーオーシャン戦略」の「事業が模倣されづらい五つのケース」をもとに筆者が提唱した

ブルーポンド戦略」についての内容です。

「ブルーオーシャン戦略」とは

競争がない、未開拓市場を切り開くことで先行者利益を得ていく経営戦略論。
ブルーオーシャン(青い海)↔レッドオーシャン(赤い海)


これに対して「ブルーポンド戦略」とは

大手が参入してもあまりメリットがない小さな市場、池(ポンド)を開拓していく戦略です

競争を避けながらも独占状態を築いていくことにより利益を得ていく「戦略」です。

筆者のオリジナルの経営戦略論だったと思います。


第4章の内容ですが、マーケティングの勉強をしている方であればここが本書の肝になってきます。


ありがとうございます。勉強になります。

 

3.「営業はいらない」の改善して欲しい点


ここからはかなり個人的な感想ですので予めご了承ください。

自分が営業マンであったなら、なかなかショッキングな内容の本ですね。
もちろん即座に「営業マンは転職すべき。」とか、「仕事を辞めろ。未来はないぞ。」といった内容でないことは間違いないです。

むしを優秀なる日本の営業マンに敬意を持った内容でした。

1つ残念だったのが、「これからの営業マンへのおすすめの道」の選択肢が少ないことです。
いくつか紹介していただければありがたいのですが、本書での選択肢は実質1つでした。

後半の内容はこの1つの選択肢を歩いていくための指南書となっていました。


しかし、むしろ潜在的にこの選択肢を持っていた営業マンであればこの本は間違いなく最高の一冊となってくるでしょう。

 

まとめ


釣りのような題名の本でしたが、内容は「営業マンへ」に加えて「経営者へ」という内容の本でした。

セールス」を学ぶ本ではなく「経営論」を学ぶ本だったのかな、と思います。



ちなみに、かなり久しぶりの投稿にはなりましたが、本は毎日読みつつ車の通勤中もオーディオブック聞きまくってましたよ。

 

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2020年1月は人生で一番体調を崩したけど、復活しました!


ということで、以上 のへさん( nohelog) でした

 

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